TOPIK赤本(『韓国語能力試験TOPIK1・2級』のこと)を読み進めていたら、
보내다:送る、過ごす 類 부치다:送る
『韓国語能力試験TOPIK1・2級』p.26
と類義語が登場し困惑したので、ニュアンスの違いや使い分け方をネットや辞書をもとに調べてみた。
ただ、それだけだと実用的かどうか判断ができないので、知人の韓国人ネイティブにも監修してもらった。そのため、正確性という観点では安心して読み進めてもらってかまわない。
記事の最後には、内容を理解できているか確認するための簡単なチェックテストも用意してあるので、ぜひ自身の理解度をはかってもらいたい。
チェックテストがあるのは当ブログだけだよ
보내다と부치다の意味と違い
両単語ともに「送る」という意味であることはタイトルからお分かりいただけると思うが、ここではせっかくなので、それぞれが持つ他の意味も押さえることにする。
보내다の意味
- (物、メール、電気・ガスなどを)送る
- (時間を)過ごす・送る
- 帰す(解放する意味)
- 行かせる
- 嫁にやる
「(時間を)過ごす」の意味では別の混同しやすい単語がある。記事にしたので、気になる人は見てみて。
부치다の意味
- 送る
- (手紙を)出す
보내다と부치다の違い
上を見てお分かりいただけたであろうが、보내다が郵送物に限定されずに電気・ガスや時間を「送る」という幅広い表現ができるのに対して、부치다は基本的に手紙や物を郵送する場合に使う。
부치다は宅配で郵送するというのがポイント
したがって、多義語の보내다よりも限定的な意味を持つ부치다を先に覚えるのがコツ。
「送る」ものが手紙などの郵送物なら부치다、それ以外なら보내다を使えば自然な表現が可能だ。
・手紙や物を郵送する場合の「送る」は부치다。狭義。
・それ以外の「送る」は보내다。広義。
보내다と부치다の例文を用いた使い分け
上では보내다と부치다それぞれの意味と違いを簡単に紹介したが、これだけでは実感が湧かないので以下では例文を用いた使い分けを紹介していく。
効率的な語学学習にオススメなのは例文暗記なので、ぜひ覚えてもらいたい。
ちなみに、筆者は例文暗記に特化した外国語学習アプリ「Parrot.」で日々学習している。
보내다を用いた例文
・김치를 항공편으로 부치다.
→ キムチを航空便で送る。
・서울시에 가스를 보내는 회사.
→ ソウル市にガスを送る会社。
・동료에게 신호를 보내다.
→ 同僚に合図を送る。
보내다は広義の「送る」なので、부치다同様に郵送で「送る」という表現も全然できます。
부치다を用いた例文
・애인에게 편지를 부치다.
→ 恋人に手紙を出す。
・김치를 항공편으로 부치다.
→ キムチを航空便で送る。
보내다と부치다の違いをチェック
記事の内容は以上。
ここでは最後に30秒でできる簡単な確認チェックをしてみよう。
全問正解したら보내다と부치다の違いに関してはもうバッチリ。
Q. 보내다と부치다のうち、広義の「送る」として使えるのはどっち?
A. 보내다
Q. 동료에게 신호를 부치다. という表現は自然?
A. 不自然。郵便物以外は보내다を使うのが自然。