TOPIK赤本(『韓国語能力試験TOPIK1・2級』のこと)を読み進めていたら、
보내다:過ごす、送る 類 지내다:過ごす
『韓国語能力試験TOPIK1・2級』p.26
と類義語が登場し困惑したので、ニュアンスの違いや使い分け方をネットや辞書をもとに調べてみた。
ただ、それだけだと実用的かどうか判断ができないので、知人の韓国人ネイティブにも監修してもらった。そのため、正確性という観点では安心して読み進めてもらってかまわない。
記事の最後には、内容を理解できているか確認するための簡単なチェックテストも用意してあるので、ぜひ自身の理解度をはかってもらいたい。
チェックテストがあるのは当ブログだけだよ
보내다と지내다の意味と違い
両単語ともに「過ごす」という意味であることはタイトルからお分かりいただけると思うが、ここではせっかくなので、それぞれが持つ他の意味も押さえることにする。
보내다の意味
- (歳月を)送る、過ごす
- 送る、届ける
別の記事で「(物などを)送る」の意味で混同しやすい 보내다 と 부치다 の使い分けを解説してるよ
지내다の意味
- 過ごす、暮らす
- 交際する
- 務める
보내다と지내다の違い
上の意味だけでは違いはわからないと思うので、それぞれの例文を見ていく前に結論から。
보내다は前に시간을(時間を)などの目的語をとる「過ごす」という意味なのに対して、지내다は잘(よく)などの副詞を伴う、少し漠然とした長期間を指す「過ごす」である。
例えばこんな感じ↓↓↓
① 그저 시간을 보내다. → ただ時間を過ごす。
② 그동안 어떻게 지내셨어요? → その間どう過ごされましたか?
全てそうとは限らないが、初学者のうちは上記イメージで使い分けしておけば間違いない。
・보내다は前に目的語を伴う。
・지내다は副詞を伴う。
보내다と지내다の例文を用いた使い分け
上では보내다と지내다それぞれの意味と違いを簡単に紹介したが、これだけでは実感が湧かないので以下では例文を用いた使い分けを紹介していく。
効率的な語学学習にオススメなのは例文暗記なので、ぜひ覚えてもらいたい。
ちなみに、筆者は例文暗記に特化した外国語学習アプリ「Parrot.」で日々学習している。
目的語を伴っているのか副詞を伴っているのか注目してみよう
보내다を用いた例文
・일본에서 휴가를 보내기로 했어요.
→ 日本で休暇を過ごすことにしました。
・먼저 메세지 보내주세요.
→ 先にメッセージを送ってください。
・즐거운 시간을 보냈어요.
→ 楽しい時間を過ごしました。
지내다を用いた例文
・그동안 어떻게 지내셨어요?
→ その間どうお過ごしでしたか?
・할아버지 집에서 지내고 있어요.
→ おじいさんの家で過ごしています。
보내다と지내다の違いをチェック
記事の内容は以上。
ここでは最後に30秒でできる簡単な確認チェックをしてみよう。
全問正解したら보내다と지내다の違いに関してはもうバッチリ。
Q. 보내다と지내다のうち、副詞を伴い漠然とした長期間を「過ごす」ニュアンスはどっち?
A. 지내다
Q. 즐거운 시간을 보냈어요 → この文は自然?
A. 自然。