들다と가지다がどちらも「持つ」という意味を持っていることに困惑した韓国語学習者は少なくないだろう。
備忘録も兼ねて、ニュアンスの違いや使い分け方をネットや辞書をもとに調べてみたので共有する。
ただ、それだけだと実用的かどうか判断ができないので、知人の韓国人ネイティブにも監修してもらった。そのため、正確性という観点では安心して読み進めてもらってかまわない。
記事の最後には、内容を理解できているか確認するための簡単なチェックテストも用意してあるので、ぜひ自身の理解度をはかってもらいたい。
チェックテストがあるのは当ブログだけだよ
들다と가지다の意味と違い
両単語ともに「持つ」という意味であることはタイトルからお分かりいただけると思うが、ここではせっかくなので、それぞれが持つ他の意味も押さえることにする。
들다の意味
- (手に)持つ
- 持ち上げる
- 挙げる
가지다の意味
- (手で)持つ
- 所持する、携帯する
- 心に抱く
들다と가지다の違い
上で紹介した意味からお分かりいただけると思うが、大きな違いは들다が「(物理的・視覚的に)手に持っている」という意味を持つのに対して、가지다は「(概念として)所有している」をいう場合によく使う。
どちらも「手に持つ」という物理的な意味を持っているのが、われわれは韓国語ネイティブを目指しているわけではないので、ここでは学習の都合上、物理的に「持つ」は들다の方と覚えておこう。
ハングル能力検定協会さんが良いPDFでまとめてくれているので添付しとく←
들다と가지다の例文を用いた使い分け
上では들다と가지다それぞれの意味と違いを簡単に紹介したが、これだけでは実感が湧かないので以下では例文を用いた使い分けを紹介していく。
効率的な語学学習にオススメなのは例文暗記なので、ぜひ覚えてもらいたい。
ちなみに、筆者は例文暗記に特化した外国語学習アプリ「Parrot.」で日々学習している。
들다を用いた例文
・이사 짐이 무겁네요. 같이 들어주세요.
→ 引越しの荷物が重いですね。一緒に持ってください。
・얼굴을 들어라.
→ 顔をあげなさい。
・질문이 있어서 손을 들었습니다.
→ 質問があるので手を挙げました。
가지다を用いた例文
・더울 거니까 물을 가지고 오세요.
→ 暑いだろうから水を持って来てください。
・저 상쾌한 청년은 누구나 호감을 가질 것입니다.
→ あの爽やかな青年は、誰しもが好感を持つだろう。
들다と가지다の違いをチェック
記事の内容は以上。
ここでは最後に30秒でできる簡単な確認チェックをしてみよう。
全問正解したら들다と가지다の違いに関してはもうバッチリ。
Q. 들다と가지다のうち、物理的・視覚的に「持つ」というニュアンスがあるのはどっち?
A. 들다
Q. “저 상쾌한(爽やかな) 청년(青年)은 누구나 호감(好感)을 들을 것입니다.” は正しい文?
A. 正しくない。好感を持つの「持つ」は物理的な「持つ」=들다は使えない。”가질 것입니다”が正解。