TOPIK青本(『韓国語能力試験TOPIK3・4級』のこと)を読み進めていたら、
여기다:思う 類 생각하다:思う、考える
『韓国語能力試験TOPIK3・4級』p.126
と類義語が登場し困惑したので、ニュアンスの違いや使い分け方をネットや辞書をもとに調べてみた。
ただ、それだけだと実用的かどうか判断ができないので、知人の韓国人ネイティブにも監修してもらった。そのため、正確性という観点では安心して読み進めてもらってかまわない。
記事の最後には、内容を理解できているか確認するための簡単なチェックテストも用意してあるので、ぜひ自身の理解度をはかってもらいたい。
チェックテストがあるのは当ブログだけだよ
여기다と생각하다の意味と違い
両単語ともに「思う」という意味であることはタイトルからお分かりいただけると思うが、ここではせっかくなので、それぞれが持つ他の意味も押さえることにする。
여기다の意味
- 思う、感ずる
생각하다の意味
- 考える、思う
여기다と생각하다の違い
上で紹介した意味からでは違いがわからないだろう。
調べてみたところ、“여기다” は感覚・感情的に「思う」ことで、”생각하다” は論理的に「思う」こと。要するに思っている場所が心なのか頭なのかという話。
「Aさんのことを弟だと思って接している」という場合は感覚的な話をしているので “여기다” を使うのが自然。
여기다と생각하다の例文を用いた使い分け
上では “여기다” と “생각하다” それぞれの意味と違いを簡単に紹介したが、これだけでは実感が湧かないので以下では例文を用いた使い分けを紹介していく。
効率的な語学学習にオススメなのは例文暗記なので、ぜひ覚えてもらいたい。
ちなみに最近、世界で初めて外国語の例文暗記学習に特化したアプリがリリースされたみたいなので、リンクを貼っておく。
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여기다を用いた例文
・ 감기쯤은 대수롭지 않게 여겼다.
→ 風邪くらいたいしたことないと思った。
・ 네가 여기까지 찾아온 것을 아주 고맙게 여긴다.
→ 君がここまで訪ねて来たのをとてもありがたいと思う。
생각하다を用いた例文
・ 그건 내가 생각한 대로 잘 됐다.
→ それは私が思ったとおりうまくいった。
思考したというニュアンスが伝わってくる。
여기다と생각하다の違いをチェック
記事の内容は以上。
ここでは最後に30秒でできる簡単な確認チェックをしてみよう。
全問正解したら “여기다” と “생각하다” の違いに関してはもうバッチリ。
Q. “여기다” と”생각하다” のうち、思考のニュアンスを含むのはどっち?
A. 생각하다
Q. “네가 여기까지 찾아온 것을 아주 고맙게 생각한다.” は自然な表現?
A. “생각한다” ではなく “여긴다” が自然。感謝は感じるという心情なので。