TOPIK青本(『韓国語能力試験TOPIK3・4級』のこと)を読み進めていたら、
형편:都合、状況 類 상황:状況
『韓国語能力試験TOPIK3・4級』p.148
と類義語が登場し困惑したので、ニュアンスの違いや使い分け方をネットや辞書をもとに調べてみた。
ただ、それだけだと実用的かどうか判断ができないので、知人の韓国人ネイティブにも監修してもらった。そのため、正確性という観点では安心して読み進めてもらってかまわない。
記事の最後には、内容を理解できているか確認するための簡単なチェックテストも用意してあるので、ぜひ自身の理解度をはかってもらいたい。
チェックテストがあるのは当ブログだけだよ
형편・사정・상황の意味と違い
両単語ともに「状況」という意味であることはタイトルからお分かりいただけると思うが、ここではせっかくなので、それぞれが持つ他の意味も押さえることにする。
형편の意味
- 状況
- 暮らし向き
- 都合、事情
- 土地の状態
사정の意味
- 事情、わけ
- 都合、状況
상황の意味
- 状況、ようす
형편・사정・상황の違い
複数のネイティブの説明を比較調査してみたところ、형편・사정・상황には以下のような違いがあるらしい。
まず、형편は「生活の状況」という意味合いが大きい。これは意味の1つに「暮らし向き」があることから想像に容易いだろう。
そのため、単に「状況」と言いたい場合は상황を使っておけば良い。
残る사정は誰かに弁明or説明するときの理由として挙げられる「事情、状況」という意味合い。「私の状況(=事情)も理解してよね」みたいな感じのとき。
형편・사정・상황の例文を用いた使い分け
上では형편・사정・상황それぞれの意味と違いを簡単に紹介したが、これだけでは実感が湧かないので以下では例文を用いた使い分けを紹介していく。
効率的な語学学習にオススメなのは例文暗記なので、ぜひ覚えてもらいたい。
ちなみに最近、世界で初めて外国語の例文暗記学習に特化したアプリがリリースされたみたいなので、リンクを貼っておく。
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형편を用いた例文
・ 경제 형편.
→ 経済の状況。
・ 집안 형편이 좋아졌다.
→ 家庭の暮らし向きが良くなった。
사정を用いた例文
・ 무슨 사정이 있겠지.
→ 何かわけがあるんだろう。
・ 자기 사정만 생각해서는 안된다.
→ 自分の都合ばかり考えてはいけない。
상황を用いた例文
・ 상황을 파악하다.
→ 状況を把握する。
・ 지금은 그때의 상황과는 판이하다.
→ 今はそのときの状況とはまったく違う。
형편・사정・상황の違いをチェック
記事の内容は以上。
ここでは最後に30秒でできる簡単な確認チェックをしてみよう。
全問正解したら형편・사정・상황の違いに関してはもうバッチリ。
Q. 형편・사정・상황のうち、生活や経済の状況を意味するはどれ?
A. 형편
Q. 「状況」という意味が辞書に載りながらもほとんどが「都合」で使われるのは?
A. 사정