TOPIK赤本(『韓国語能力試験TOPIK1・2級』のこと)を読み進めていたら、
좋다:好きだ 類 좋아하다:好きだ
『韓国語能力試験TOPIK1・2級』p.14
と類義語が登場し困惑したので、ニュアンスの違いや使い分け方をネットや辞書をもとに調べてみた。
ただ、それだけだと実用的かどうか判断ができないので、知人の韓国人ネイティブにも監修してもらった。そのため、正確性という観点では安心して読み進めてもらってかまわない。
記事の最後には、内容を理解できているか確認するための簡単なチェックテストも用意してあるので、ぜひ自身の理解度をはかってもらいたい。
チェックテストがあるのは当ブログだけだよ
좋다と좋아하다の意味とニュアンスの違い
両単語ともに「好きだ」という意味であることはタイトルからお分かりいただけると思うが、ここではせっかくなので、それぞれが持つ他の意味も押さえることにする。
좋다の意味
- (愉快で)良い
- めでたい、よろこばしい
- 好きだ
좋아하다の意味
- 好きだ、好む
- うれしがる
좋다と좋아하다の違い
両者の大きな違いはまず品詞が違うということ。좋다が形容詞であるのに対して좋아하다は動詞であるので、前者にはない「好む」という意味を持つ。
また、それに伴って、助詞も違ってくる。前者は日本語の「肉が好き」のように「が」に相当する이 / 가を使うのに対して、後者は「肉を好む」のように「を」に相当する을 / 를を使う。
次に、これは文法的な話になるのだが、韓国語は日本語と違って「好きだ」などの感情を表す形容詞は三人称でそのまま使うことができないので、「彼は〇〇が好きだ」という時の「好きだ」は動詞化して좋아하다を使う。
そしてニュアンスの観点からは、좋아하다は過去から発言時点まで好きな状態が継続しているという意味合いを含んでいる。
友達から勧められ初めて聞いた音楽に対し「この曲むちゃいいね…好きだわ…」という時には좋아하다ではなく좋다を使うのが自然。
・品詞が違い、伴う助詞も違う。
・좋다は一人称以外で使えない。
・좋아하다は継続的なニュアンス。
좋다と좋아하다の例文を用いた使い分け
上では좋다と좋아하다それぞれの意味と違いを簡単に紹介したが、これだけでは実感が湧かないので以下では例文を用いた使い分けを紹介していく。
効率的な語学学習にオススメなのは例文暗記なので、ぜひ覚えてもらいたい。
ちなみに、筆者は例文暗記に特化した外国語学習アプリ「Parrot.」で日々学習している。
좋다を用いた例文
・이 게임이 정말 좋다.
→このゲームが本当に好きだ 。
・나는 이 옷이 좋다고 생각합니다.
→ 私はこの服がいいと思う。(広義の好き)
좋아하다を用いた例文
・그는 불고기를 좋아해요.
→ 彼は焼肉が好きです(を好みます) 。
・좋아하는 가수의 콘서트.
→ 好きな歌手のコンサート 。
上の見出しでは説明してなかったが、좋아하다の2つ目の例文は限定用法(名詞を修飾する用法)として좋아하다が使われているが좋다は代替不可能?좋은 가수だと「いい歌手」になって「好きだ」の意味ではなくなる気がする。
形容詞の限定用法か叙述用法(「이 게임이 좋다(このゲームが好きだ)」名詞を修飾しない述語としての用法)かで違いが出てくるのも発見かも。
좋다と좋아하다の違いをチェック
記事の内容は以上です。
ここでは最後に30秒でできる簡単な確認チェックをしてみましょう。
全問正解したら좋다と좋아하다の違いに関してはもうバッチリです。
Q. 좋다と좋아하다のうち「彼は」を主語に使えるのはどっち?
A. 좋아하다
Q. 불고기가 좋아해요. ←文法的に正しいか間違っているか?
A. 불고기를
Q. 이 게임이 정말 좋다. ←昔からプレイしてそう?
A. おそらく初めて