TOPIK赤本(『韓国語能力試験TOPIK1・2級』のこと)を読み進めていたら、
이야기하다:話す、語る 類 말하다:話す、言う
『韓国語能力試験TOPIK1・2級』p.20
と類義語が登場し困惑したので、ニュアンスの違いや使い分け方をネットや辞書をもとに調べてみた。
ただ、それだけだと実用的かどうか判断ができないので、知人の韓国人ネイティブにも監修してもらった。そのため、正確性という観点では安心して読み進めてもらってかまわない。
記事の最後には、内容を理解できているか確認するための簡単なチェックテストも用意してあるので、ぜひ自身の理解度をはかってもらいたい。
チェックテストがあるのは当ブログだけだよ
이야기하다と말하다の意味と違い
両単語ともに「話す」という意味であることはタイトルからお分かりいただけると思うが、ここではせっかくなので、それぞれが持つ他の意味も押さえることにする。
이야기하다の意味
- 話す、話し合う
- 語る
- 話をして取り持つ
말하다の意味
- (意見や心情などを)話す、言う
- (人に)頼む
- たしなめる
- 批評する
- (事実等を)物語る
이야기하다と말하다の違い
말하다の말は「言葉」で하다は「する」なので、直訳すると「言葉を言う」。ここから말하다は発言する行為を指す。
一方の이야기하다は이야기が「話、会話」なので、直訳すると「会話をする」。会話なので이야기하다は誰かと話し合う行為を指すということがわかる。また、이야기하다には構成立てて話すというニュアンスもある。
・말하다は口から発する行為のイメージ
・이야기하다は会話する、構成立てて話す
以下の例文で使い分けを確認しよう。
이야기하다と말하다の例文&使い分け
上では이야기하다と말하다それぞれの意味と違いを簡単に紹介したが、これだけでは実感が湧かないので以下では例文を用いた使い分けを紹介していく。
効率的な語学学習にオススメなのは例文暗記なので、ぜひ覚えてもらいたい。
ちなみに、筆者は例文暗記に特化した外国語学習アプリ「Parrot.」で日々学習している。
이야기하다を用いた例文
・공원에서 친구와 이야기를 했다.
→ 公園で友達と話をした。
・면접에서 학창 시절의 경험에 대해 이야기했다.
→ 面接で学生時代の経験について話した。(構成立てて話した感じ)
말하다を用いた例文
・절대 아무한테도 말하지 마.
→ 絶対に誰にも話さないで。(一言でも口にするな的なニュアンス)
・그렇게 흥분해서 말하지 마.
→ そんなに興奮して話さないで。
2つ目の例文は、興奮しているという発言時の様子を強調したいので말하다が自然。
이야기하다と말하다の違いをチェック
記事の内容は以上。
ここでは最後に30秒でできる簡単な確認チェックをしてみよう。
全問正解したら이야기하다と말하다の違いに関してはもうバッチリ。
Q. 이야기하다と말하다のうち、会話というよりも発言のニュアンスを持つのはどっち?
A. 말하다
Q. 「共犯が誰か話さないなら有罪にするぞ」の場合の「話す」は이야기하다と말하다どっち?
A. 말하다。「共犯は田中です」と一言で回答できるから。構成立てて話す이야기하다は不自然。