TOPIK青本(『韓国語能力試験TOPIK3・4級』のこと)を読み進めていたら、
염려하다:心配する、懸念する 類 걱정하다:心配する
『韓国語能力試験TOPIK3・4級』p.106
と類義語が登場し困惑したので、ニュアンスの違いや使い分け方をネットや辞書をもとに調べてみた。
ただ、それだけだと実用的かどうか判断ができないので、知人の韓国人ネイティブにも監修してもらった。そのため、正確性という観点では安心して読み進めてもらってかまわない。
記事の最後には、内容を理解できているか確認するための簡単なチェックテストも用意してあるので、ぜひ自身の理解度をはかってもらいたい。
チェックテストがあるのは当ブログだけだよ
염려하다と걱정하다の意味と違い
両単語ともに「心配する」という意味であることはタイトルからお分かりいただけると思うが、ここではせっかくなので、それぞれが持つ他の意味も押さえることにする。
염려하다の意味
- 配慮する
- 心配する
- 気遣う
걱정하다の意味
- 心配する
- 気遣う
- 案じる
염려하다と걱정하다の違い
上で紹介した意味からだと正直違いがわからないだろう。
ネットでも「염려하다は心配より配慮の意味合いが強い」「염려하다は未来志向だ」などと諸説分かれている。
小学館の辞書をひいて差異を確認しようとしても全く違いがわからない。
仕方がないので、みんな大好きNAVER blogで「염려하다 걱정하다 차이」と検索してネイティブたちの解釈を手当たり次第調べてみた。
一番わかりやすかった記事はこちら
その結果、どうやら염려하다が「特定の何かに対する心配」というニュアンスに対して、걱정하다は「염려や우려の意味を内包する、より広い範囲の心配」を表現する場合に使うことがわかった。
こういうのが一番非ネイティブにとって難しいわけなんだが、「ああ、心配だわ」とぼさっと呟くような場合は「걱정하다」を使っておくのがよいだろう。
あと、使い分けに自信がない時はとりあえず脳死で「걱정하다」を使っておけばおけ。
염려하다と걱정하다の例文を用いた使い分け
上では염려하다と걱정하다それぞれの意味と違いを簡単に紹介したが、これだけでは実感が湧かないので以下では例文を用いた使い分けを紹介していく。
効率的な語学学習にオススメなのは例文暗記なので、ぜひ覚えてもらいたい。
ちなみに最近、世界で初めて外国語の例文暗記学習に特化したアプリがリリースされたみたいなので、リンクを貼っておく。
このアプリむちゃくちゃ重宝してます
염려하다を用いた例文
・문제가 발생한 공장에서 전문가를 보내서 잘 마무리할 테니까 너무 염려하지 마세요 .
→ 問題が発生した工場に専門家を送ってきちんと後始末をするのであまり心配しないでください。
・ 나는 그의 건강이 염려 된다.
→ 私は彼の健康が心配だ。
걱정하다を用いた例文
・ 아무것도 걱정할 것 없다.
→ 何も心配することはない。
・ 내일 날씨를 걱정하다.
→ 明日の天気を心配する。
肌感、염려하다は1つ目の例文のように丁寧語としてだったり、ビジネスの場面で使うイメージ
염려하다と걱정하다の違いをチェック
記事の内容は以上。
ここでは最後に10秒でできる簡単な確認チェックをしてみよう。
全問正解したら염려하다と걱정하다の違いに関してはもうバッチリ。
Q. 염려하다と걱정하다のうち、広範囲の心配というニュアンスをもつのはどっち?
A. 걱정하다